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薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業って、どんな事しているの?参加方法は?
このような疑問をスッキリ解決します。
「Pharmacist Income」のユウです。薬剤師として十数年、管理薬剤師&薬局長として約10年働いています。
今日の記事は、「ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」への参加についてお話します。
「何処かで聞いたことがあるなあ。」と思われた方も見えると思いますが、恐らく「プレアボイド報告」と言う名前でしたらご存知かもしれません。
最初、「プレアボイド報告だけすればいいか。」と思っていたのですが、薬局であった事例の報告をしてから「積極活用すべき」と考えを改めました。
本記事を見ていただければ、「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業(以下、事業)」についてよく解ります。どうぞ、ご覧ください。
事業の内容
事業へ参加するメリット
事業への参加方法
まとめ
「耳にしたことはあっても参加していなかった。」「登録してたけどまだ見てない。」という方がお見えでしたら、是非見られる事をお勧めします。
読み込むだけでスキルアップしますので、仕事の質が本当に上がります。それでは、今から事業を紹介していきます。
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事業の内容
こちらのPDFに詳しく内容と参加方法が書かれていますが、この事業は、医療安全対策の一層の推進を目的として薬局が参加するものです。
このサイトで公開されている情報を読み込んで、日々の業務に生かすことが大事です。私もよく見ていますが、お宝情報ばかりでビックリしています。
事例収集
共有すべき事例の公開
事例分析
上記の、これら3つの内容について、概要を以下にまとめました。
薬局ヒヤリ・ハット事例の収集
薬局で実際に起こったヒヤリ・ハット事例を報告する事で、日本全国の事例を収集しています。
机上の空論ではなく、現実に起こった事をそのまま報告していますので、非常に生々しい事例が集まりますよね。
事故や副作用の発現を未然に防いだ、という内容ならどんなものでも大丈夫です。もし薬局でヒヤリ・ハットが起こったら、すぐに報告しましょう。
報告した内容が、別の誰かの有害事象を未然に防ぐ事になるかもしれません。日々の業務が忙しくて面倒だとは思いますが、時間を作って報告する事が大切です。
共有すべき事例の公開
こちらでまとめて確認できますが、収集されたヒヤリ・ハット事例のうち、重要度の高いものは「共有すべき事例」として別枠で公開されます。
特に、間違いやすいもの、危ないものが対象となっているようです。このページの確認は必須と言って良いでしょう。
確かに見てみますと、間違いやすく見逃しやすい事例が多く掲載されています。日々の業務が忙しい私たちにとって、非常に有用なページですね。
調剤と調剤の間の隙間時間でも確認可能です。積極活用していきましょう。
報告事例の分析と公開
マクロで見た場合の報告事例の傾向を分析、また、報告事例からの学び等を公開しています。
日本全国から集まったデータを分析して、よくある事例等、統計処理をして数値化しています。また、事例単体からも、学びを検討して公開しています。
これらを読み込む事で、薬局全体での医療安全の向上を行う事が可能となります。時間のある時に、是非とも見ておきたい箇所になります。
例えば、寝る前に軽く見ておくだけでも違うと思います。それほど有用なページになります。
事業へ参加するメリット
はっきり言いまして、参加しないのはデメリットしかありません。本当に勿体ないです。
この4点のメリットについて、順にご紹介します。
医療の安全性向上
ヒヤリ・ハット事例の共有は、ダイレクトに医療の安全性向上に貢献します。
他薬局での事例をそのまま見る事が出来ますので、同様のミスを防ぐことができます。
今まではこの様なシステムがありませんでしたので、共有出来て自社の薬局や地域薬剤師会等での事例共有が精一杯でした。
複雑化する医療に対応する為にも、この様な支援システムがあるだけで非常に現場は助かります。
事例数が増えれば増える程安全性が高まりますので、絶えず報告とチェックをして行くことが重要です。
地域支援体制加算の算定要件
事業への参加は地域支援体制加算の算定要件であり、この加算が取れると調剤報酬の上乗せになります。
日本全体の為に働いている訳ですから、少しでもお金が頂けると有難いですよね。
薬剤師自身のスキルアップ
事業のホームページを見て報告事例を閲覧するだけで勉強になり、スキルアップ出来ます。
現場のヒヤリ・ハット事例は、薬局ですぐにでも起こる可能性があるものになります。それを読むだけで、その事例を回避する確率が高まります。
一日一回でも良いので、事業のホームページを見て知識をアップデートしていく事が大事です。
更に、定期的に他のスタッフと共有すると、なお安全性が高まりますのでお勧めです。薬局内で勉強会等を開くと良いかもしれませんね。
薬局&薬剤師の地位向上
事業への参加は、薬局や薬剤師の地位向上に繋がります。
現在、日本での薬剤師に対する風当たりは「薬剤師バッシング」と言われ、非常に強いものがあります。
どうしても調剤の性質上、それが国民に伝わりにくいのが難点になります。
ですので、薬剤師が医師の処方ミスに対して問い合わせをかけ、医療の安全性を高めているという事をアピールする事が大切です。
この事業へ参加して地道にヒヤリ・ハット事例を報告していく事で、「薬局はきちんと仕事をしている」と国に評価して頂けるのではないでしょうか。
事業への参加方法
繰り返しになりますが、地域支援体制加算を算定する場合は事業への参加は必須となります。早めに登録しておく事をお勧めします。
まとめ
薬局で起きたヒヤリ・ハット事例を、そのまま自薬局だけの業務改善で終わらせるのではなく、薬局全体に還元する事が大事です。
「一人一人の薬剤師の取り組みが、医療安全や疾病治療の精度を高めていく。」という意識を持つ事がその第一歩ではないでしょうか。
まずは、事業のホームページを見てみましょう。見てみるだけでも本当に勉強になります。
また、「登録は終わっていて、報告はやってことない。」という方がお見えでしたら、是非、一度報告をしてみてください。
報告の入力の仕方等、経験が有る無いという差は非常に大きいです。個々の薬局が一丸となる事が大切です。是非、事業へ参加して、活用していきましょう。
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お読み頂きありがとうございます。
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