疑義照会のコツやFAXの書き方は？現役の薬剤師が解説します！

疑義照会

このような疑問をスッキリ解決します。

今回の記事ではFAXでの疑義照会の例文も添えてありますので、必要に応じてアレンジして使って頂ければ幸いです。

「Pharmacist Income」のユウです。薬剤師として薬業界に入って十数年が経ちました。現在は、薬局長・管理薬剤師として調剤に携わっています。

疑義照会、あまりやりたくないですよね。私も緊張しますし嫌いです（笑）。

ですが、調剤でどうしても必要になる業務ですので、長年、苦手意識を持ちながら行ってきました。

実は、私が疑義照会を今の様に臨機応変にかける事が出来るようになったのは、新人時代に疑義照会のFAXを何度も何度も先輩薬剤師にダメ出しされながらやったからです。

「何だ、苦労話か。」と思われるかもしれませんが、そこで得た疑義照会のコツを、本記事で全てお話します。

多少の慣れは要りますが、このコツを元に行って頂ければ、私ほどは苦労せずとも疑義照会が上手く行えるようになります。

私の薬局に見えた薬学実習の学生さんにもやって頂いて、出来るようになって実習を終わって頂いています。少しでもご参考になれば幸いです。

この記事では、以下の事が解ります。

疑義照会は、正しい方法を知って、それに慣れるだけで各段に上手くなります。それでは、宜しくお願い致します。

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疑義照会の４つのコツ

タクミ

疑義照会のコツは、「①回答を想定した質問をする、②マナー、③簡潔な文章、④慣れ」の４つです。

疑義照会はコツがあります。

大体の方は、調剤が慣れるに従って自然と出来るようになるのですが、中にはベテランの域の薬剤師でも、「ちょっとこの疑義照会は無いな。」と思う方が見えます。

きちんと教えられていないのか、昔から他の方のアドバイスを聞き入れなかったのか。

原因はよく解りませんが、この記事を読まれている貴方にはなるべくならそういう方にはなって欲しくありません。

これらの疑義照会の４つのコツを、これから順番に解説していきます。

ちなみに、①～④どれも大切ですので、調剤業務に携わる薬剤師の方は全て押さえておく必要があります。

① 回答を想定した質問をする

「回答を想定した質問」とは、「医師が回答しやすい質問かどうか？」という事です。この一点に集約されると言っても過言ではありません。

例えば、ランソプラゾールOD錠１５ｍｇが１日３回毎食後で出ていた場合、「ランソプラゾールOD錠１５ｍｇの用法が一日３回となっております。

添付文書上では１日１回となっておりますので、修正をお願いします。」と質問した場合、医師が指示を考えて回答する必要が出てきます。

面倒ですよね。

これを、「ランソプラゾールOD錠１５ｍｇの用法が１日３回となっておりますが、他のお薬は朝食後で飲まれるものが多いので、１日１回朝食後で調剤させて頂いて宜しいでしょうか？」と質問すると、大抵の場合、医師は「それでお願いします。」とだけ返答をすれば良くなります。

非常にスムーズです。

１分１秒でも疑義照会の返答の時間を減らしたいですし、病院も薬局も出来る限り手間を省いた方が良いです。

ですので、疑義照会での質問も返答しやすい様に工夫すると良いでしょう。

とにかく、出来るだけ医師が『それでお願いします。』と返せる質問をする、という事が大事です。

② マナー

疑義照会は、基本的に電話かFAXになりますので、挨拶や言葉遣い等のマナーに気を付ける必要があります。

ハッキリ言って、丁寧語、謙譲語を間違えて使っている薬剤師が多いです。恥ずかしい話ですが、これが現実です。

私も業務でFAXの疑義照会を見る事がありますが、大抵言葉遣いがおかしい所を見つけます。

疑義照会にまだ慣れていない時や、自信が無い時は、別の薬剤師の方に「これで良いですか？」と聞いた方が無難です。

予め疑義照会で言う文章を書き出して、チェックしてもらってから疑義照会する様にした方が良いでしょう。

③簡潔な文章

ここでの簡潔な文章とは、①正確・②解りやすい・③短い、の３要素を含んだ文章になります。

正確なのは勿論、それをまとめて解りやすく短くした文章構成にします。

前置きがダラダラと長かったり、読点（、）を多用して文章が長くなったりすると、解りにくくなります。

適度な所で切って、聞き手に解りやすくする工夫が必要です。

④慣れ

①～③までのコツを、とにかく身に着いて慣れるまで繰り返します。

慣れには、疑義照会の質問内容をより習熟するという目的の他に、緊張の低下という目的もあります。余分な緊張は不要です。

もし慣れていないようでしたら、最初はロールプレイで他の薬剤師と練習し、ある程度、疑義照会が形になってから実際に病院に電話しましょう。

疑義照会でのFAX文章の書き方

疑義照会FAX文章

タクミ

FAXでの疑義照会は、ビジネス文章を書く要領で文章を組み立てるのがコツです。

FAXでの疑義照会になる病院もあります。特に、大きい病院等はFAXでの疑義照会しか受け付けていない所もあります。

FAXでの質問文章は、電話での疑義照会よりも文章力が必要となりますので、一般のビジネス文章の形式に則って質問内容を書く必要があります。

私の書き方は、以下に例を載せますのでご参考下さい（ポイントもご紹介します）。

FAX文章例

この様になります。ポイントは、

の３つで、「以下の内容について～」としておくと、何個でも質問事項が追加出来るので非常に便利です。

この文章例は改変自由としますので、コピペしてご自由にお使い下さい。

また、文章全体はビジネス文章の書き方に則っています。もし文章作成に慣れていないようでしたら、こちらの書籍が解りやすいのでオススメです。

文章作成は仕事・プライベート関係なくあらゆる場面で役に立つので、生きていく上で必須の技術と言えます。押さえておいて損はありません。

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まとめ

タクミ

王道ですが、正しい方法で慣れる事が、疑義照会のコツです。

疑義照会は、薬剤師の業務の中でも特に緊張する仕事です。

かと言って、しない訳にはいきませんので、行う際は効率よく素早く済ませたいものです。本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後に、本ブログでのお勧め記事をご紹介致します。本記事と同じく、気合を入れて書いていますので是非お読みください。

お読み頂きありがとうございます。

タクミ

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以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。