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頑張って薬剤師になったけど、斜陽業界なのかな?生き残る為にどうしたら良いんだろう?
この様な疑問をスッキリ解決します。
「Pharmacist Income」のユウです。薬剤師として薬局で働き出して、十数年が経ちました。
今回の記事のテーマは薬剤師の将来性ですが、はっきり言いまして、全体的に楽な時代は終わりました。
これからの薬剤師は、頑張らないと振り落とされる「選別・淘汰の時代」に入ったと感じています。
現実は非常に厳しいという印象を持たれると思いますが、逆に「個人が輝ける時代」になったとも言えます。
一人一人が輝く為に必要な事を、将来展望を押さえながらご紹介します。どうぞご覧ください。
この記事は、以下の構成になっています。
①一般的な薬剤師としての実力をつける
②薬剤師としての専門領域を身につける
③チームの運営を学ぶ
④経済、金融について学ぶ
⑤ブランディング
まとめ
調剤報酬の削減や薬価の削減が止まりません。調剤報酬の削減は、私たち薬剤師の給与と直結します。
給料の原資が少なくなりますと、企業は「優秀な人だけ欲しい」という事を思いますよね。
そうなりますと、能力によって、条件によって薬剤師間の給与の開きが当然出てきます。後で後悔をしない為にも、今のうちに対策を練る事が重要です。
対策を練る順番は、本記事の見出しのうち①②を最初にチェックして頂いて、その後③④⑤に行かれると良いでしょう。
それでは、よろしくお願いします。
①一般的な薬剤師としての実力をつける
薬剤師の職種は色々とありますが、メインは調剤と一般用医薬品の販売になります。
薬剤師としての経験の浅い方は、まずそれらをこなして「何処でもやっていける実力」を身につけましょう。
②で専門領域の話をご紹介しますが、その前にジェネラリストとしての薬剤師の力をつける方が先になります。
もし、今の仕事が調剤や医薬品の販売ではなくても、仕事をする可能性が少しでもあるなら、それらについての情報収集をしておきましょう。
何が何処で何時、役に立つか解らない時代です。勉強出来る時に勉強するのが大事です。
②薬剤師としての専門領域を身につける
この事は、私が薬局実習に見えた薬学生の方や、新人薬剤師にいつも言っている事です。
前の①の見出しで書いた通りにまんべんなく実力がついたら、そこからは自分の専門性を磨く時期になります。
何でもそつなくこなせる薬剤師は、雇用側からしたら便利でしかありません。そこから先は、自分だけが出来る領域を作るべきです。
私もある分野で専門を持っていますが、今、その分野の仕事を任されている立場にあります。専門性を磨くという事は、後でご紹介しますがブランディングに繋がってきます。
③チームの運営を学ぶ
専門性を磨くと同時に必要なのは、チームを動かすマネジメント能力になります。所詮、一人で出来る仕事は知れています。
例えば薬局長や店長、管理薬剤師になりますと、他の薬剤師やスタッフと連携しながら仕事を進めていく必要があります。
白黒つけないといけない部分は白黒つけて、そうでない所は時間を置いて対処する等の緩急が必要となります。
また、スタッフ間のいざこざ等も発生しますので、メンタル面でもマネジメントが必要となります。
チームの運営を学ぶには、プライベート等でチームを作って何かを行う事が一番です。例えば、飲み会の幹事や合コンのセッティングでも良いでしょう。
また、例えばクリエイター能力があるなら、コラボレーション等で一つの作品を作るという手もあります。
色々と方法はありますので、「ダメで元々!」と思って始めてみるのも良いですよ。
また、チームの運営を学ぶなら、こちらの「スモール・リーダーシップ チームを育てながらゴールに導く「協調型」リーダー」という本をお勧めします。
長期運営に向く協調型リーダーについての基本から、プロジェクトの進め方(タスク管理等)が解りやすく載っていますのでお勧めです。
スモール・リーダーシップ チームを育てながらゴールに導く「協調型」リーダー
④経済、金融について学ぶ
これはとても大事な事ですが、薬学部では、経済や金融の知識を教えてくれません。
これからの時代は薬剤師の給料が全体的に下がる、もしくは勝ち負けがはっきりとしてくる時代です。
そうなった場合、自分の資産を守るため、生活を守る為にそれらの知識は必須となってきます。
本当は薬学部で簡単にでも良いので教えてくれるのが一番良いのですが、現状では難しいでしょう。ですので、自分自身で勉強する事が必要です。
余剰資金があれば、手始めにロボアドバイザーや株式投資、投資信託等の簡単な投資を始めてみるのをお勧めします。
投資は損失の計上リスクがありますが、何もしない事の方がリスクではないでしょうか。余剰資金を使って、失敗してもあまり痛手が無い状態で始める事で、色々と勉強出来ます。
特に、為替の動きや株価の動きが、実態経済や政治とどう連動してるかが解ります。是非、始めてみる事をお勧めします。
以下に、簡単にですが、各投資の種類をご紹介しています。ご参考下さい。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーというのは、比較的新しい投資の方法になります。各社色々なサービスがありますが、私のお勧めはTHEO+[テオプラス] docomoになります。
具体的には、運用資金を預け、自動で運用してくれるサービスになります。
一か月に幾ら(数万程度)という感じで預けておけば、時間を分散して投資する事になりますのでリスクを減らす事も出来ます。
薬剤師として業務をしていると、中々運用まで手が回らないのが現実です。ですので、この様なサービスはとても助かりますね。
株式投資、投資信託
この二つ、どう違うか簡単にご説明しますと、前者の株式投資は株式市場に上場している会社の株そのものを買って、値上がり益を得る方法です。
後者の投資信託は、それらの株式を組み合わせて、証券会社や投資会社が運用するスタイルになります。
運用方法はロボアドバイザーに近いですね。これも、一か月幾らという感じで積み立て投資をするのが良いでしょう。
株式投資や投資信託をしますと、世の中のお金の流れが感覚でつかめるようになってきます。生活する為にも、これらの知識は必須と言えます。
私のお勧めは楽天証券になります。楽天ポイントが投資に使えるのもポイント高いですね。
⑤ブランディング
最後は、自分自身のブランディングです。ブランディングとは、ブランドを確立する行為の事ですが、今まで薬剤師はブランディングを殆どしてきませんでした。
よく、「この人じゃないと駄目!」というのがありますが、それがブランドと言って良いでしょう。
言い換えますと、ブランディングというのは「信用力を高める」という事になります。
例えば学術発表等で発表する、博士号や何かしらの認定薬剤師を取る、何かしらの成功体験を積む等があります。
これらの体験を積んでいけば、自然とブランディングが進みます。その為には、とにかく前を向いて、希望をもって仕事する事が大事です。
まとめ
「いつやるの?今でしょう!」と言う言葉が昔流行りましたが、自分自身の将来設計が無いようでしたらすぐに考えるべきです。
本記事でご紹介したポイントを参考にして頂いて、どんな薬剤師になりたいのか、自分がどういう人生を送りたいのかを決めましょう。
自分のレールは自分で敷く時代です。自分のより良い人生を勝ち取りましょう。
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